啓太、花菜子、悠太
山添村と芸術の森を行く
A5サイズ・28ページ
空気はからりと乾き、頭上には一面の青空が広がっていた。理想的な初夏の朝である。そんな中、一行は最初の目的地、山添村の「めえめえ牧場」に到着。まずは最頂部の駐車場からパノラマな景色を堪能。雨上がりだったらもっとすっきりと見えたのかも知れないが、それにしても見事な大パノラマである。
次に、お約束の「ひつじせんべい」タイム。啓太も花菜子も悠太も、ひつじにせんべいは食べさせたいのだが、なんか怖い。仔ひつじに向かって手を出しても親ひつじが寄ってくる。すっかり腰は引け、腕まで縮こまってしまう。
子供たちの目線やカラダの大きさを思えば、親ひつじは相当に巨大な生き物なんだろう。その上、顔が黒くてそれだけでも気味が悪い。それでも何とか、せんべいを食べさた悠太はエラい!
(序文より)