モリヘイ屋敷の横を入ったところに妙なものを見つけた。最初はこの家の庭木かと思ったのだが、よく見ると明らかにアスファルト道路に生えている。しかも手入れもされている。これはいったい…。
「とまれ」の表示と停止線。クルマは木が邪魔で右にはみ出すしかない。ここで止まったら、間違いなく対向車は入って来られない。元々がこの木のある場所はこの家の敷地だったのだろうか。それにしても道交法はこんな場所では機能しないのだろうか。この辺りを巡回する警察官はこの通りに来る度に、どうしたものかと頭を悩やませているに違いない。とまれ、この辺りはモリヘイ屋敷ほどではないが、一般的には「大きなお家」が多く建ち並んでいる。ちょっとお高い地域のようにも見えるのだが、「もしかして空き屋?」と思える家もちらほら見受けられる。この木のある家もそんな感じなのである。いかに大きな家でも、古くなって暮らしにくくなってしまったんだろうか。もったいない限りである。。

近鉄長瀬駅の東側は道路も狭く路地も入り組んでいる。そんな一角に「吉野医院」はあった。この佇まいは、近頃滅多には見ることがない。看板からして「いかにも…」である。入り口の上部のデザインといい、昭和そのものだ。当然ながら建物は平屋で、もしかして戦前の建築物ではないかとも思うほどだ。何代にわたって医院を続けてきたのだろう。今はどんな先生が診察してくれんだろうか。

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