投稿動画で有名になったマルくんのようにはいかないものだ。段ボール箱に穴を空けて、反対側には蓋ができるような穴を空けた。そこからお気に入りの猫じゃらしを入れて朗太を誘った。こんなことを何度か繰り返していくと、いつか勝手に箱に入ってくれるんじゃないかと期待をしたものの、遊び道具だとすら思っていない。せめて寝床にしてくれたら作りがいもあるというものだが、なかなか朗太には通じない。普段は見向きもしない。

上の「箱に入る」写真を撮ってから半年は経った頃の写真である。空き段ボール箱を縦につなげて穴を空けて、ちょっとしたミニハウス的なものを作ったのだが、朗太はなかなか興味を示さない。基本的に動かないものは遊び道具だとは思っていないようだ。それでもイヤなこと(ブラッシングや毛玉を切られること)から逃げる時はこのミニハウスに避難することを覚えた。それからしばらく経って、余程することがなかったのか、下の穴から入って上の穴から出ようとした瞬間である。後にも先にもこれ一度きりの出来事であった。

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