朗太は引き出しが好きである。引き出しを開けているとどこからか現れ、まずは引き出しの下をチェックする。それから引き出しの中を確認してから開いた引き出しに飛び乗り、わずかな隙間を見つけて前足を突っ込む。動かせるものは掻き出すように動かして、無理にでも頭を入れる。朗太にもハンターとしてのDNAが継承されているのだ。穴に逃げ込んだ野ネズミを追いかけている気分にでもなるのだろうか。おかげで中はぐちゃぐちゃ、毛だらけになってしまうのだが、なんか許してしまうのだ。

朗太は隙間も大好きだ。身体が入るところならどこでも頭を突っ込む。引き出しの中を整理するために引き出していたりすると、いつの間にか空いたスペースに潜り込んで、当たり前のように収まった顔して鎮座している。こちらに存在感を示したいと言うこともあるし、三方を囲まれている安心感もあるのだろう。そばにいる限り、いつまでもそこでくつろいでいるのだ。

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