今回は、念願だった阪堺電気軌道に乗ってみた。いわゆるチンチン電車である。天王寺発もあるのだが、恵美須町発の電車に乗った。たまたま古いタイプの車両に乗り合わせた。揺れること半端ない。終点は浜寺公園である。小旅行の気分だ。浜寺公園は桜の季節ということもあって花見客でごった返していた。バーベキューにいそしむ家族連れや若者グループのおかげで、煙りに景色もかすむほどだった。
残念なのは、阪堺電気軌道の浜公園駅から100メートルばかり離れて建つ南海電鉄の浜寺公園駅を見逃したことだ。日本の私鉄駅の中では最古の駅舎と言うことで、中々にレトロな建物らしい。また行けばいいかと負け惜しみ的に思ったが、まだ行けずにいる。
夕陽丘から生玉界隈にかけては、古い歴史を育んできた場所だ。それだけに奇妙なものも、けっこう育んで来たようだ。サッと歩く分には気が付きにくいが目をこらすと「これは!」というものを見つけられる。大阪好奇心遺産の隠れスポットだ。