ナマステ/ネパール顛末記

まずはガイドブックで始める。

ネパールのことで知っていることと言えば、インドの北部に位置する国で首都はカトマンズ、ヒマラヤが見えて世界一の高峰エヴェレストがある。何年か前に国王が殺されて、ゴタゴタがあったような気がする。確かそれがネパールだったような…。その程度である。で、やっぱりここはガイドブックが必要だ。本屋に行くとネパールのガイドブックは「地球の歩き方」から出ているだけだった。さすが「地球の歩き方」というか、ほかの出版社はなぜ出さん!というか、ネパールって世間ではけっこうなじみのない国なのかしらん。

行くところが決まっていてのガイドブック探しは、旅の楽しみの最初の一歩なのに、これしかないんかい!は、ちょっと寂しい気もする。それでも、あるだけネパールはエライ!のかも知れない。初めての海外旅行で行った中央アジアなどは、ガイドブックなど無くて(当時は)、高校の頃の地図帳を引っ張り出して見るしかなかったのだから。

ところで、ガイドブックを買った瞬間から旅気分が一気に盛り上がるのはワタシだけだろうか。「行くぞ!」と言うよりは「行ける!」という気分がふつふつと湧いてきて、うれしさがこみ上げて来る。でもなぜか世間様に申し訳ないような気持ちもあって、自費にも関わらず「行かせてもらっている」という思いは否定できない。年を重ねていくごとに世の中に感謝することが多くなると言うが、ワタシもそういう年になってしまったのかと思うと、ちょっと誇らしいような、寂しいような…。

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