ナマステ/ネパール顛末記

ついに、カトマンズ到着。

タイ航空319便のタラップを降りる。飛行場を歩いてイミグレーションへ向かう。20年前のバリ島はングラ・ライ空港を思い出した。大型空港のフィンガーやバスでの輸送に比べて不便かも知れないが、遥かに温かい人間味の感じがする到着だ。タラップを降りてネパールの大地を踏みしめる。「ネパールに来たぞ!」的気分が一気に噴き上がった。
イミグレーションは初めてのビザ申請もあってだろうか時間がかかった。というより、ジャンボ機から降りてくる客に対して圧倒的に入獄手続きの窓口が少ないのだ。これはかつてのバリと同じだ。にしても、ビザ申請に慣れていないワタシは、まず並ぶ列を間違えた。

残り数人で窓口に届くところまで来て、「ビザ有り」入国者の列に並んでしまったことに気づいたのだ。ビザ申請しなければならない旅客の窓口は2つしかなく、どちらも長蛇の列だったが、少しだけ並びの少ないほうの列の後ろについた。これが2つ目の間違い。一方の列はどんどん進むのに、こちらはいっこうに進まない。ビザの申請で誰かがトラブッていたのだ。後に聞いた「待たされるのが大嫌いな」高岡氏の話によると、アホな白人がたわいも無いことでもめていたらしい。「状況も分からんとあのアホが!白人のヤツらはホンマにアホやで!」。

すると武本氏が「こっちの列でも迷惑な日本人のジイさんがいてましたわ。ビザ申請料を1万円札で払おうとしてスッタモンダやってました。結局ゴリ押ししてお釣りもろうてたけど、申請料ってドル払いって決まってましたよね」。
アジアで見かける「ド厚かましさ」は白人と香港人のものかと思っていたら、日本のジジイもけっこう頑張ってたりするのだ。同じ日本人としては、ちょっとばかり恥ずかしい気もするけど、海外では、時々そんな厚かましさが必要なときもあったりするのも事実だ。

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