ナマステ/ネパール顛末記

がんばる大阪代表の、大きなお世話。

バゲッジ検査を通過してゲートを出ると、今回のガイド役でもあり、高岡氏のネパールの友「デブさん」が笑顔で待っていた。高岡氏もほっとした顔つきでデブさんに近づき「久しぶり!」と挨拶を交わしていた。ネパール初体験の小うるさそうな中年夫婦3組を引き連れての長旅。カルガモの雛のようにただついてくるだけのオヤジ3人とその奥方たちプラス高岡夫人。高岡さんはデブさんの顔を見たとたんに、そんな肩の荷物の半分を下ろしたに違いない。

ところで高岡夫婦はもとより、他の6人も今回の旅ですっかりファンになってしまうほど、デブ・ラル・マハルジャンさんは素敵なガイドだった。と言うか、胡散臭さの充満するネパールにあって(ネパールの皆さんゴメン)、とても信頼の置ける人物だったのだ。ガイドという仕事柄を越えた気配りや説明力。日本語はかなりのものだし、英語も堪能。人柄はよくて、笑顔も素敵(ヘアスタイルはワタシと同じ坊主だし)。知れば知るほど、我々のガイドなんかしていただいて申し訳ないほどのお方だったのだ。

と言うわけで日毎にデブさんの好感度はうなぎ上り。中でも、旅行前からデブさん知識を仕入れていた高岡夫人の入れ込みようは相当なもので、婚期の遅れているデブさんのお嫁さんを本気で探すつもりのようだ。できれば仲人したい、などとおっしゃってもいた。もちろんお嫁さん候補者は日本人なのだろうが、ぜひ頑張っていただきたいと思う。 失礼を承知で言わせていただくと、そんな高岡夫人はいかにも大阪を代表する世話好きのオバハンらしくて、それはそれで「素敵なこと」なのではと思う今日この頃だったりする。

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